副院長の小山隼平です。

この度、歯周病治療を勉強するためJIPI研修会というコースを受講することとなり、先週の土、日に第一回目のセミナーを受講してまいりました！

JIPIとは日本歯周病学会指導医であらされます牧草一人先生主催のスタディグループです。主に歯周病・インプラント治療に力を入れているグループであり、JIPI研修会では歯周病治療においての科学的根拠に基づく理解と治療手技の獲得を目指していきます。

第一回目では歯周病学の概論と歯周組織の理解を深めるための講義を受けました。自分では理解しているようで理解していなかったことがたくさんあり、初回からとても多くのことを学ぶことができました！

歯周病に関してはよくテレビでも特集させてたりしているので、患者さまにとっても身近な疾患であると思います。

ですので正しい情報を患者さまに伝えることが大切ですし、我々としても我流にならずクオリティの高い、基本に忠実な歯周病を患者さまに提供できるよう等セミナーを通じて習得していきたいと思います！

２年間の長期コースで、受講日には土曜日の午後副院長不在とさせて頂くため患者さまには多大なご迷惑をお掛けしていまいますが、ご理解のほどお願い申し上げます。

コース修了後は今よりも数段パワーアップしているよう２年間頑張りたいと思います☆

副院長の小山隼平です。

だいぶ暖かくなってきましたね！私としては花粉症のシーズンに突入したので憂鬱なところもありますが...（笑）でもやっぱり春になってきていることはとっても嬉しいですね♪

先週東京で開催されたフリーランス衛生士の田島菜穂子先生による超音波デブライドメントのセミナーをスタッフと共に受講してきました。

写真にある通り午後は模型や本物の歯を使って実習も行ってきました。普段診療で使用している超音波ですが、改めて正しい使い方や上手く使えるコツを教えて頂くことができました!

「超音波デブライドメント」という言葉はあまり聞きなれないと思いますが、現代の歯周病治療において注目されている処置の一つなんです！

超音波デブライドメントとは歯周ポケット内に付着または浮遊しているバイオフィルム(いわゆる細菌の塊)を超音波により洗浄、破壊をして歯周ポケット内部の環境を整える処置です。

歯石取りとどう違うかなのですが、まずは歯石取りってなぜするのか？ということですが、私がよく説明するときに使う例えなのですが、まず人が壁に張り付くことを想像してみて下さい。足場がないとその場に留まれないですよね。

この足場が歯石。そして人が細菌なんです。(例えが悪くてすみません)歯石自体は死んだ細菌が固まったものなので毒性はありませんが、ザラザラした性状の歯石が細菌たちの絶好の足場になってしまい、そこから歯周病が進行していきます。なので歯石取りとは主にその足場を除去することを目的としております。それに対してデブライドメントは生きた細菌群そのものを超音波で洗い流すという処置になります。

今回の講義でもお話がありましたが歯周病に対する考え方も研究と共に変化しています。歯周病が細菌感染によるものであると判明してから長年歯科界ではその細菌たちをいかにやっつけるかということに重点を置いてきました。

しかし近年その考え方も変わってきており、口腔常在菌である歯周病菌をやっつけるのではなく、どうコントロールするかということが大切であるとなってきています。つまり口腔内の衛生環境が良い状態であることを維持し、菌が大暴れしないようにしていきましょう！ということなんです。

なのでデブライドメントは現代の歯周病の考えにおいてとても重要な処置の一つなんです。

当院でも今後、患者さまに虫歯治療や歯石取りが終わった後も口腔内を良い状態で維持して頂く為に、このデブライドメントという処置を積極的に取り入れていこうと思っております☆